妊娠中の肥満のリスク
妊娠中の肥満は色々なリスクを伴います。
妊娠糖尿病を発症したり、赤ちゃんが大きくなりすぎてしまったり、お母さんに血栓症などの生命に関わるリスクが増えたり、思うように分娩が進まなくなったり、、、、。
メリットはゼロ、デメリットは本当にたくさんあります。
ここでは胎児スクリーニング外来から見る肥満のリスクを紹介します。
肥満が妊娠にとって良くないことは妊婦様ならだれでも認識されているかと思いますが、なかなか体重コントロールに踏み切れない方!思ってもみないリスクがあることをここで知っていただき、ぜひ肥満対策の足がかかりになっていただけたらと思います。
胎児スクリーニング外来の1回目受診時期は18~20週(当院里帰りは除く)になることが多いのですが、その頃の胎児の心臓はおよそ1~2㎝です。
スクリーニングではその小さな心臓に繋がっている2㎜程度の血管の走行や心臓の壁に穴が開いていないか等もチェックをしていきます。
大人の心臓をエコーでチェックする場合はエコーの機械(プローブ)から比較的近い場所で心臓を見ることができるのですが、おなかの中の赤ちゃんの場合はお母さんのお腹にプローブを当てて見る訳ですから、当然プローブから赤ちゃんまでの距離が遠くなってしまいます。
そこに更に厚い皮下脂肪があると、胎児に届くエコーがどんどん弱まってしまいます。
例えれば、窓から家の中を見ようとした時に、レースのカーテンが掛かっていてよく見えない状態と同じに事になります。
とても小さな心臓をレースのカーテン越しに見た場合、かろうじて『心臓が動いている』
と分かる程度になってしまい、当然心臓の構造のチェックは難しくなります。
赤ちゃん全員がどこにも異常がないのが理想ですが、やはり中には早めに大きな病院で詳しく診てもらったほうが良い赤ちゃんもいます。
その場合、できれば早い時期に対応し、赤ちゃんやご家族にかかる負担を少しでも軽くできる様、胎児スクリーニング外来を実施しています。
赤ちゃんの体をチェックできるせっかくの機会を有意義なものにしていただく為にはお母さんの協力が必要不可欠なのです。
体重コントロールが上手くできない方は管理栄養士がお手伝いさせて頂きます。
赤ちゃんの為にも、お母さんご自身の為にも頑張って体重コントロールしていきましょう!