ドクターズVoice
2023.9.12
出産~お母さんと赤ちゃんの最も大切な時間~

出産は、お母さんとおなかの赤ちゃんとがはじめて一緒に協力し合って成し遂げる、最も大切で貴重な経験です。

分娩が始まると、子宮の収縮を感じることにより、赤ちゃんと出会える時間が刻々と近づいていることを実感し、赤ちゃんとともに頑張って、初めて顔を合わせるための大切な時間を過ごします。

陣痛は、分娩の進行とともに変化していきます。
はじめは子宮全体の収縮を感じ、赤ちゃんが徐々に出口に向かっていこうとする時に、腰痛に変化します。赤ちゃんの頭がしっかり降りてきてくれると、次におしりが押される感じがしてきます。これを感じることで「赤ちゃんも頑張っているな、一緒に頑張ろうね」という気持ちが強くなっていきます。

この収縮で、お母さんは子宮や腰やおしりに痛みを感じますが、赤ちゃんは子宮の収縮を全身で感じています。子宮収縮による子宮の血流の変化で、赤ちゃんの全身に影響が及びます。生まれる時は、赤ちゃんも命懸けなのです。

こんなにも頑張っている赤ちゃんに、陣痛とともに大きなプレゼントをあげられるのが呼吸法です。呼吸により酸素が充分にいき渡ると、赤ちゃんは元気なサイン(胎児心拍の変化)で返してくれます。

赤ちゃんとともに過ごして、最後に赤ちゃんに会えた瞬間は、何ものにも変え難い、かけがえのない感動をもたらします。妊婦さんから母親の表情に変わる瞬間、赤ちゃんは穏やかに泣きやみ、おとなりにパパがいると目を潤ませて「よく頑張ったね」と感動の渦に部屋中が巻き込まれます。

出産を終えて「痛みをほとんど感じなかった」とか「本当に感動や幸福感に包まれました」と言われる方が多くいます。これは出産中に分泌される「幸せホルモン」とよばれるオキシトシンや「脳内の麻酔薬」といわれるβ-エンドルフィンという物質がリラックスすることにより自然に多量に分泌され、痛みを緩和して幸福感をもたらし、さらに陣痛の痛みを忘れさせる作用が働いた結果ともいえます。

このように、身体に備わる効果を最大限に引き出して出産という最も大切な時間を赤ちゃんと一緒に上手に迎えられるように、私達は妊娠中からお教えしています。
これがソフロロジー法による和痛分娩です。