クリニックレポート
2026.5.29
妊娠中に食物繊維を食べると、赤ちゃんの脳が発達する⁉︎

腸内細菌叢を知っていますか?
脳には多くの神経細胞がありますが、次に多いのが腸で、約1億の神経細胞があります。

このため、腸は「第2の脳」といわれます。

妊娠中に食物繊維を摂ると、腸内細菌が代謝して、短鎖脂肪酸を産生します。この短鎖脂肪酸が母体の血流から胎盤を通して胎児に移行し、胎児の脳神経細胞の分化や免疫系の成熟を調整します。
すなわち、食物繊維を摂取することで母体の腸内環境が健全に機能して、赤ちゃんの脳に働きかけ、世代を超えて心身の健康を保つことに繋がります。

妊娠中期の母体の食物繊維の摂取量と3歳児の神経発達遅延との関連性を調べた研究があります。
母体の食物繊維の摂取量が不足することで、腸内細菌による短鎖脂肪酸の産生が減少して、子どもの神経発達の遅延リスクが高まることが報告されました。(環境省によるエコチル調査)

妊娠中の母体の腸内細菌叢が乱れるとどうなるでしょうか?
母体の全身性の炎症や代謝異常を引き起こして、妊娠糖尿病や早産などの合併症のリスクが増加するといわれています。
また、生まれた赤ちゃんの腸内細菌叢の問題は、アレルギー疾患や肥満、代謝性疾患、ASDなどの神経発達症候群との関連が注目されています。

当院では、管理栄養士が妊娠中の栄養に関してお教えしています。どうぞいつでもご相談下さい。