脳内麻薬 ℬ-エンドルフィン
陣痛は非常に強い痛みだと心配される方が多いですが、この痛みに対するヒトの身体機能は見事で、痛みを緩和する「脳内麻薬」と呼ばれるβ-エンドルフィンが放出される仕組みが整っています。
β-エンドルフィンは分娩開始から放出されますが、特に子宮口がすべて開いて赤ちゃんが娩出されるまでの時期と、その後の胎盤が娩出されるまでに多量に放出されます。
様々な効果
これは脳内で働く神経物質で、ストレスを低下させ恒常性を維持する役割があり、脳脊髄液を介して、身体の様々な部位に拡散します。
「鎮痛効果」「気分の高揚」「満足感」「幸福感」が得られるとされています。
「鎮痛効果」はアヘンから生成されるモルヒネの18〜33倍と報告されています。しかも、アヘンやモルヒネのような依存性はありません!
陣痛の痛みを和らげる強い効果を持つといえます。
このβ-エンドルフィンは、心が落ち着いた状態で、さらに効果が発揮されます。
ソフロロジー法でのイメージトレーニングで、出産時に心が安定することにより、ますます効果が高くなります。
無痛分娩と和痛分娩
無痛分娩では、医療介入として局所麻酔薬や麻薬を用います。
この無痛分娩と自然分娩でβ-エンドルフィン濃度を比較した報告によると、子宮口全開から赤ちゃんが生まれるまでにおいて、自然分娩では無痛分娩の3.5倍以上、赤ちゃんが生まれてから胎盤が出るまでの期間で2.5倍以上とされています。
ソフロロジー式和通分娩
この物質は「健忘作用」も備わっており、陣痛の痛みを忘れ、満足感や幸福感に包まれることになるのです。
ソフロロジー式和痛分娩を経験した方で、出産直後にバスカンガルーケアで赤ちゃんを抱っこしながら「今までの痛みはもう忘れました。」と言われるのは、まさに自然分娩でβエンドルフィンの効果が現れた結果といえます。
これらの効果により、陣痛の痛みは忘れ、満足感や幸福感は記憶に残りますから、育児もスムーズとなり、また「こんなに素晴らしいなら次のもすぐ赤ちゃんが欲しい」と次の出産にもつながります。
ソフロロジー式和痛分娩を実践出来れば、医療介入による麻酔薬(麻薬)は必要でないとも考えられるでしょう。
実践方法は、ハッピーママ教室でお教えしています。