ドクターズVoice
2024.12.30
幸せな出産のしくみ〜前編~
赤ちゃんはいつ生まれるの?
妊娠すると予定日が決まりますが、必ずしもその日に出産になるとは限りません。妊娠37週から41週までを正期産といい、この5週間の間のいつ生まれても大丈夫な時期なのです。
出産は陣痛とともに始まりますが、この陣痛が始まるきっかけの1つは、胎児の脳からコルチゾールというホルモンが分泌されることです。すなわち、赤ちゃんが子宮の中で十分に育って「そろそろ子宮が狭くなったな、外に出たいな。」と感じた時が出産の始まりともいえるでしょう。
赤ちゃんとコミュニケーションをはかりながら、急かさずに出て来てくれる時を待ってあげましょうね。
陣痛を促進させる愛情ホルモン
赤ちゃんのサインから始まった陣痛を促進させるホルモンが、次に母体から分泌されます。これが愛情ホルモンといわれるオキシトシンです。オキシトシンは、赤ちゃんが出て来るまでの子宮収縮を促すと同時に、母児の絆が深まる作用を持ちます。この内因性のオキシトシンが母体から分泌されることがとても大切です。
赤ちゃんから始まったホルモンの分泌が、母体のオキシトシン分泌に引き継がれていくのです。
オキシトシンの作用については、詳しくはコチラの内容をご覧下さい。